失業保険とボランティア
- tsurusawayuko
- 2月7日
- 読了時間: 3分
人がいません。
人口が、という意味もですが、活動できる人がいない。
人手が足りません。
能登官民連携復興センターに問い合わせてみたけど、能登の方々で同じような悲鳴があがっているようです。
能登で活動している人同士はそれなりに面識があるし、応援しあっているけれど、お互いがお互いのローカルフィールドで孤軍奮闘している状態。
「ちょっとこっち手伝って」とも言えないし、言われたところで「ごめん、その余裕はない」というのが正直なところです。
震災から1年が経ち、あくまで富来の場合は、ですが、短期ボランティアさんにたくさんきて欲しいというのとは違うフェーズに入っています。
今はできるだけ長期、あるいは定期的に滞在してもらい、地元と伴走しながらも、いろいろと得意技を発揮して活動してくださる方を探している状態。
(喫緊で強化したいのは、空き家・空き店舗の調査とマッチング、民具や着物の整理、町営住宅に関するヒアリング、こどもの自然塾の拠点整備・コンテンツ探し、町中サウナ化計画などなど・・・)
今後、各プロジェクトが軌道に乗ってきて収入増になればどんどんバトンしていく未来像は描いていますが、まだその手前の段階。
むしろそれを軌道に乗せるまではボランティアで一緒にやってやってもいいぞ!って人いないかなあ・・・なんてぶつぶつ。
とはいえ、お仕事を持つ方が長期でお越しになるのが難しいのは、よくよく理解しています。
(もちろんお仕事持ってる方で、リモートでもなんでも自分の得意技を発揮したいという方、大歓迎中だし、現在もたくさんお世話になっています)
じゃあ・・・失業中の方って、どうなんだろうか・・・
思い返せば、以前近くハローワークに行ったけども、隔週の説明会で数十人はいたし、若い人もそれなりにいらっしゃった。ということは都市部なんてすごい数なんじゃなかろうか?
と思って調べてみると、政府が実施している労働力調査(詳細データはe-Stat参照)によると、2024年12月の段階で、20代から40代の失業者数は全国で、91万人。
91万人・・・!
その万分の1でいいので、ぜひ長期ボランティアで能登へ・・・
地方には仕事がないと言われますが、人手不足は深刻で、「誰かいないかな」とよくよく声を聞きます。
そして、仕事を作ろうと思えば、いかようにも、です。
見知らぬ土地で、求人情報だけを見て応募したり、縁もゆかりもないここをフィールドに何かはじめようと考えるのはハードルが高いけど、その中間的なお試し期間的な存在としてボランティア活動があれば、最高のマッチング機会じゃなかろうか?
いや、むしろ、ここで就職はする気がなくても、失業保険をベーシックインカムと考えて、失業保険受給中は自分探し的にゆっくりと活動してもらってもいい・・・
よおし、ハローワークにチラシでも貼ってもらおうかしら?と思ったら。
1日4時間以上ボランティア活動したら、就労とみなされて、失業保険の受給が繰延になっちゃうらしいです。
作業依頼を拒否することができること、作業時間・休憩や帰宅の時間等を自由に決められること、有償の場合でも、交通費等の実費弁償を除いて少額の謝礼のみであれば、失業手当は、満額もらえるらしいですが。
たとえ、後日満額もらえるとしても、繰延となると長期ボランティアは難しいよね。
政府のみなさーん!
東京一極集中を変えたいと思っているんですよね・・・?
写真は全然関係ないけど、いつ見てもきれいなところだなあと感動する富来の里の風景です。