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蔵から目覚めたもの

被災し傾いた蔵を整理している住民の方が、「被災した古文書や美術品などの扱いについて(お願い)」を見て、石川県立歴史博物館の方に問い合わせてくださり、歴博のスタッフの方が古い民具などを見に来てくださいました。



志賀町役場の生涯学習課の方も立ち会われ、歴博として保管しておいてほしいもの、志賀町として求めているものなどについて、話を伺うことができました。


古い民具や道具は、「もう誰も使わないし」「なにこれ?」「古いし汚いし」と捨てられちゃいがちです。が、そういうものほど貴重だったりします。


木製なので災害ゴミとしてガラクタのように重機で潰されるの目の当たりにして、胸が痛い・・・


「捨てないで、一回歴博や町に見てもらって。それでも捨てるならどうぞ譲ってください」と声をかけて歩いてますが、蔵や納屋が被災して壊すという方が多く、追いついていません。


「え、あれが貴重だったの!?捨てちゃったよ〜!」


昔のものは自然にかえる素材でできているので、重機でつつけば一発でぐしゃり。


一度捨てて壊されてしまったら、取り戻せない。昔のように質の良い材は得られないし、そもそももう誰も作れないのです・・・


とはいえ、傾いた蔵、ゆがんだ納屋を見つめ、さっさと全部捨ててきれいにして、片付けてしまいたいという気持ちもとてもよくわかります。







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