被災者は犯罪者じゃないよ
震災から2ヶ月。
避難所の食事事情をご存知でしょうか。
「ご飯、どう?」
と聞くと、みんな少し後ろめたそうに、
「あたるだけありがたいわいね」
とか
「贅沢言っとられんし」
と答えてくれます。
毎食、ご飯をいただけることは本当にありがたいことです。
でも、毎日、毎日、毎日、きまって、朝昼はコンビニのパンかおにぎり、夜は、お弁当。
となると、それはちょっと悲しい気がします。
家で料理ができる環境であり、買い物にも行ける環境ながら、避難所でご飯をもらっているのであれば、贅沢かもしれません。
でも、全壊の家では料理はできません。
水が通ったといっても、家の中で水道管が壊れていたり、下水管が割れていたり、ガスが使えなかったり、さまざまな理由で料理ができないおたくが本当に多いんです。
家の片付けに明け暮れて、料理する暇なんてないという方もいます。
そして避難所にいる方は、もちろん、自分の家でご飯を作れない方がほとんどです。
避難当初はありがたくても、2ヶ月続けば体がつらくなってくることもあります。
あったかいご飯とお味噌汁。そのシンプルな食事を求めることって「贅沢」なのでしょうか。
私は「被災者は犯罪者じゃないよ。これまでと同じような生活をしたいと求めること、それは贅沢じゃないんだよ」と言っています。
炊き出しがあれば、そもそも配る予定だったおにぎりたちのフードロスが生まれるという問題もあります。
そのバランスをとりながら、Futoとして何かできないか、模索しています。